モダンブランド社とのパートナーシップにより、アルヴェオはワイス自身が特別にデザインしたパシグの代表的なコンドミニアム・プロジェクト「ポルティコ」のモデル・ユニットを公開した。モデル・ユニットに足を踏み入れると、すっきりとしたライン、滑らかなテクスチャー、温かみのある照明、実用的なアイテム、落ち着いた色彩など、スカンジナビアの有名な表現が訪問者を即座に出迎える。このような美的感覚は、自然の要素との密接な関係を意味し、親密さを生み出す芸術としてのヒュッゲの特徴であると言われている。
スカンジナビア的な意味での「遊び心」を全体的に表現したこのユニットの目玉は、イノベーション・リビングの有名な多機能ソファベッドシステムだ。スペースにフィットし、相互作用を促進するように開発されたその柔軟性は、ユーザーに「遊び心」を与え、ニーズに応じて調整する力を与える。様々な角度にリクライニングできるほか、ピースを貼り付けたり切り離したりすることで、即席のモジュール式ソファやフルサイズのベッドを作ることもできる。また、好みの色、生地、マットレスのタイプにカスタマイズすることもできる。
Pinterestが大好きで、デザインに詳しい多くのホームオーナーにとって、コンセプトづくりや空間プランニングをしながら、家にヒュッゲを与えることは楽しい作業かもしれない。しかし、多忙な人やデザインに興味のない人にとっては、家を購入すること自体が大変に思えるかもしれない。Modernbrandsは、北欧の機能性を都会の住まいに取り入れることを提唱するだけでなく、Porticoの住宅所有者に、ワンルーム、1ベッドルーム、2ベッドルームの住戸を、家具付きのさまざまなデザインから選べる機会を提供している。
このユニットでもうひとつ目を引くのは、テレビ台にもなるリビングルームの波紋模様のキャビネットだ。イノベーション・リビングの受賞デザイナー、ハンス・サンドグレン・ヤコブセンが手掛けたこのモダンな家具は、ダイニングチェアや引き出しと同様、最先端の3次元(3D)単板技術を駆使して作られた。3Dベニヤが登場する以前は、木材を成形するという発想は不可能だった。現在では、突板の形状を3Dで実験することで、より軽量で耐久性のある家具が生み出されている。
本来、ヒュッゲとは北欧の生活とデザイン哲学の信条である。デンマークの家具ブランド、イノベーション・リビングのクリエイティブ・ディレクター、ペール・ワイスによれば、スカンジナビアン・デザインは「必ずしもミニマルではないが、極めてベーシック」だという。機能性、耐久性、シンプルさを表し、促進するコンセプトに囲まれながら、環境との調和を中心に据える。
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